「今回落ちたら、積み上げてきた科目合格が消えてしまう」「あと1科目なのに、どうしても点数が届かない」──そんなプレッシャーの中で試験直前を迎えている、あなたへ。
大丈夫。
その不安は、残り1科目まで積み上げてきた人にしか感じられないものです。
私クラゲも、3年目に苦手な「機械」だけを残し、落ちれば電力・法規の科目合格がリセットされる崖っぷちで受験しました。最後の1科目のプレッシャーは、計り知れないものでした。
そこで今回は、崖っぷちの直前期を実際に乗り越えた体験から、「残り1科目の不安との向き合い方」と「直前期にやったこと・やらなかったこと」を紹介します。
読み終える頃には、不安の正体がはっきりして、残りの日数でやることが明確になっているはずです。
- 残り1科目のプレッシャーが重い「3つの理由」
- 崖っぷちで合格した私が実践した「心の整え方」2つ
- 直前期にやること・やらないことチェックリスト
- 手応えなし・自己採点60点ギリギリでも合格できた実話
残り1科目のプレッシャーはなぜ重い?→合格した私も「計り知れない」不安の中にいた
【私の受験歴】3年目・機械だけ・落ちれば電力と法規がリセットだった
| 年 | 受験科目 | 結果 |
|---|---|---|
| 2015年(1年目) | 4科目 | 電力・法規に合格 |
| 2016年(2年目) | 理論・機械 | 理論に合格 |
| 2017年(3年目) | 機械のみ | 合格(自己採点60点ギリギリ) |
当時の試験は年1回で、科目合格の免除は翌年・翌々年の2回だけでした。(現在は年2回・最大で連続5回まで免除に変わっています。詳しくは次の章で)
つまり3年目の機械に落ちれば、1年目に合格した電力・法規が消えて3科目やり直し。私にとって「実質ラストチャンス」の受験でした。
不安の正体は3つある
残り1科目の不安を分解すると、正体は次の3つに絞られる。
- 積み上げが消える恐怖:落ちれば数年分の努力がリセットされる
- 合否が一点に集中:4科目受験なら「どれか受かれば前進」だが、残り1科目は当日のたった1回の試験に全てがかかる
- 残ったのは苦手科目:得意科目から先に受かるため、最後に残るのはたいてい苦手科目だ。私の場合は機械でした

正体が分かれば、対処もできる。次の章から、私が実際にやっていた心の整え方を紹介します。
心の整え方①「落ちたら3科目取り直そう」——最悪を先に受け入れると楽になる

考えるほど追い込まれるなら、「落ちた後」を先に描いてしまう
私の場合、「落ちたらどうしよう」と考えれば考えるほど追い込まれていきました。
そこで発想を変えて、「落ちたら仕方ない。リセットされる電力・法規と合わせて、3科目取り直そう」と先に決めてしまったんです。
不安は「先が見えないこと」から生まれる。だから最悪の未来を先に具体的に受け入れてしまえば、それ以上は悪化しようがないのだ。
「落ちたら終わり」ではなく「落ちたら3科目からやり直し」。そう具体化した瞬間、不安は正体不明の恐怖から、ただの「次の計画」に変わります。
リセットは、人生が終わるわけではない
ちなみに私クラゲは、高校時代にも電力・法規に科目合格しながら、その後受験せずリセットさせた経験があります。
リセットは悔しい。だけど、そこで得た知識と勉強の習慣は消えません。実際、社会人になって再挑戦したとき、一度やった科目は思い出すのが早かったです。
「最悪リセットしても、ゼロには戻らない」。これを身をもって知っていたことも、崖っぷちで落ち着けた理由でした。
心の整え方②プレッシャーは消さなくていい——勉強に向かわせる燃料になる
プレッシャーを無理に消す必要はない。むしろ、使えばいい。
私の場合、「落ちたらリセット」という緊張感が、逆に勉強へ向かうモチベーションを与えてくれていました。仕事で疲れた日も「ここでサボったら2科目が消える」と思えば、机に向かえたのです。
このあたりの毎日の勉強時間の作り方は、忙しい社会人でも再現可能な勉強スケジュールで詳しく書いています。
不安を感じたら、「それだけ本気で合格したい証拠」と読み替えてみてください。
どうでもいい試験に、人は不安を感じません。あなたが今苦しいのは、この試験に本気だからです。その本気を、残りの日数の勉強にそのまま注ぎ込めば大丈夫です。
残り1科目の直前期は何をすべき?→新しい教材はやらない。過去問の繰り返しだけでいい
私の直前期:過去問の繰り返し+模擬問題に数回挑戦
直前期にやることを増やすと、「終わらない」という焦りが不安を加速させる。
- 勉強法は変えず、それまで通り過去問を繰り返し解く
- 腕試しとして模擬問題に数回チャレンジ
- 新しい教材の購入はゼロ
ほしい年の過去問がある場合は、下記ページにまとめています。

直前期に同じ問題を間違えても大丈夫——私も間違えて不安になった
正直に言うと、直前期になっても同じ問題を間違えることがあり、そのたびに不安になっていました。「この時期にまだ間違えるのか」と。
それでも、合格できました。
電験三種は6割取れば受かる試験だ。直前期のミスは「本番前に弱点が見つかってラッキー」くらいに受け止めて、もう一度解き直せば十分です。
直前期の「やること・やらないこと」チェックリスト
- 解き慣れた過去問をもう1周する
- 模擬問題で本番の時間配分を確認する(理論・電力・機械は90分、法規は65分)
- 当日の持ち物・会場・開始時間を確認する(関数電卓は使用不可。√機能付きの一般電卓を)
- 新しい参考書・問題集の購入
- 全範囲を網羅しようとする総復習
- SNSで他の受験者と進み具合を比べること
模擬問題の使い方や当日の時間配分など、直前期の具体的な行動は下記ページにまとめています。

手応えがなくても受かる——私は自己採点60点ギリギリの合格だった
試験当日、「完全にできた」という感覚はなかった
あれだけ過去問を繰り返したのに、本番で「受かった」と確信できる手応えはありませんでした。
自己採点をしても60点ギリギリ。合格発表までは、落ち着かない日々でした。
だから、もしあなたが本番で手応えを感じられなくても、それは不合格のサインではありません。合格者の多くも、同じ感覚で試験会場を後にしています。
合格に必要なのは6割。満点を取る試験ではない
電験三種は、各科目60点で合格できる。(難易度により引き下げられる年もあります。例:令和7年度上期の機械は55点)
逆に言えば、4割は間違えていい試験だ。解けない問題があるのは前提で、「取れる問題を確実に取る」ことだけ考えれば十分です。
合格を知った瞬間——信じられない気持ちと嬉しさが同時に来た
合格を知ったときは、信じられない気持ちと嬉しさが同時に込み上げてきました。
3年間の勉強が、この瞬間に全部報われた。ギリギリだろうと、合格は合格です。
数ヶ月後のあなたに、同じ瞬間が来ることを願っています。
それでも落ちたらどうする?→「次の一手」を知っておくと、今の不安が軽くなる
最後に、あえて「落ちた場合」の話をします。次の一手を知っておくことが、今の不安を軽くしてくれるからです。
半年後に、次の試験がある
現在の電験三種は年2回実施されているため、上期で万一だめでも半年後の下期試験に再挑戦できます。(下期の日程は電気技術者試験センターの発表を確認してください)
私の頃は年1回。落ちれば次は1年後でした。それに比べれば、挑戦の機会は倍に増えています。
科目免除は自動では適用されない——申込時の申請を忘れずに
科目免除は自動では適用されず、試験の申込時に自分で免除申請をする必要があります。せっかくの科目合格を無駄にしないよう、次回申込の際は必ず確認してください。
覚悟を決めた人から、受かっていく
私は「落ちたら3科目取り直す」と覚悟を決めて、本番に臨みました。
結果は、自己採点60点ギリギリの合格。覚悟を決めて開き直れたことが、最後の力になったと感じています。
まとめ:不安なままで大丈夫。あなたはもう、合格まで1科目のところにいる
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 残り1科目の不安は「積み上げが消える恐怖」「一点集中」「苦手科目」の3つが正体。感じるのは普通のこと
- 「落ちたら3科目取り直そう」と最悪を先に受け入れると、不安は恐怖から計画に変わる
- プレッシャーは消さなくていい。勉強に向かわせる燃料になる
- 直前期は新しい教材をやらず、解き慣れた過去問の繰り返しだけでいい
- 手応えがなくても、自己採点60点ギリギリでも、合格は合格
不安を消してから勉強するのではありません。不安なまま、今日も過去問を1問解く。それだけで十分です。
まずは今日、解き慣れた過去問集をもう1周、最初のページから始めてみてください。
あなたが最後の1科目を突破できるよう、心から応援しています。
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