クラオくん自己採点したら55点だったよ……。電験3種って何点で合格なの?もうダメだよね?



実は私も55点だった科目があるけど、その年は合格点が55点でギリギリ合格できたよ!



え、55点でも受かることがあるの?



60点以下でも受かる可能性は、ある。だけど正直言って、その可能性はかなり低い。
電験3種の合格基準は、各科目100点満点中60点以上。
ただし、問題が難しかった年は基準点が引き下げられることがあります。実際、2025年上期の機械は55点でした。だから60点以下で合格する可能性はあります。
しかし、その可能性は低い。
この記事では、自己採点で届かなかったあなたに向けて、合格基準の正しい読み方と、次にやることを解説します。
ちなみに私クラゲは、独学3年・約600時間かけて電験3種に合格しました。しかも「機械」は2年続けて落としています。40点台 50点台 と落ちて、3年目にようやく60点ギリギリで受かった人間です。
- 電験3種の合格基準と、60点以下でも合格できる唯一のケース
- 科目合格が取れた人が、残り科目に向けて次にやること
- すでに合格した科目がある人が、いま確認すべき「リセット」のこと
先に結論を言うと、発表までは結果を確定させなくていい。ただし、手を止めるのは別の話です。
そして次にやることを確認しておくことで電験3種の合格率が大幅に変わります。
基準点が下がった年は、実際にあります|過去10年の合格基準点
合格基準は、各科目ともに原則60点。
このように、電気技術者試験センター公式HPに合格基準が記載されています。
しかし、問題が難しかった年は、合格基準点が60点より下に調整されます。実際に過去10年分を並べると、こうなります。
| 年 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年上期 | 60点 | 60点 | 55点 | 60点 |
| 2024年下期 | 60点 | 55点 | 60点 | 60点 |
| 2024年上期 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
| 2023年下期 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
| 2023年上期 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
| 2022年下期 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
| 2022年上期 | 60点 | 60点 | 55点 | 54点 |
| 2021年 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
| 2020年 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
| 2019年 | 55点 | 60点 | 60点 | 49点 |
| 2018年 | 55点 | 55点 | 55点 | 51点 |
| 2017年 | 55点 | 55点 | 55点 | 55点 |
| 2016年 | 55点 | 55点 | 55点 | 54点 |
出典:アガルートアカデミー
2016年から2018年は、毎回のように下がっていました。理論・電力・機械が55点、法規にいたっては49点や51点という年もあります。
一見合格基準が60点以下になることが当たり前のように見えますが、2020年以降は明らかに減っています。
下がっても55点前後まで|自分の点数で望みを判断してください
そのうえで、いちばん伝えたいことを書きます。
2020年以降は9回の試験があり、4科目分で36通り。そのうち60点を下回ったのは、たった4つです。
- 2022年上期:機械55点・法規54点
- 2024年下期:電力55点
- 2025年上期:機械55点
割合にすると、約1割。そして下がっても、止まるのは54〜55点です。
だから、自己採点の点数でこう考えてください。
| 自己採点 | 2020年以降の実績 | 考え方 |
|---|---|---|
| 55〜59点 | 55点まで下がった例が3回ある | 発表を待つ価値があります |
| 54点 | 2022年上期の法規(54点)の1回だけ | ゼロではないが、かなり細い |
| 50点未満 | 例がない(最後は2019年の法規49点) | 今回は難しいと考えたほうがいい |
ただし、これは過去の実績であって、次回を約束するものではありません。
私が合格した科目のなかにも、55点だったものがあります。 その年、その科目の合格基準点は55点。ギリギリで滑り込めました。
もし合格点が60点だったら、その科目は落としていました。
だから「60点以下でも受かることがある」というのは、私にとって他人事ではありません。
発表は待っていい。でも、勉強の手は止めないでください。
残り科目に向けて、勉強計画を立て直す
今回、1科目でも合格できた人。まだ残っている科目がある人。
今回1科目でも取れたなら、前進しています。
ここからは、残った科目をどう取りにいくかの話です。
私の3年間|機械は40点台 → 50点台 → 60点ギリギリ
私の機械の点数は、3年かけて階段状に上がりました。
| 年 | 機械の点数 | その年に取れた科目 | 残った科目 |
|---|---|---|---|
| 2015年 | 40点台 | 電力・法規 | 理論・機械 |
| 2016年 | 50点台 | 理論 | 機械 |
| 2017年 | 60点ギリギリ | 機械 | なし=完全合格 |
同じ機械に2年続けて落ちています。それでも私は「もう無理だ」とは思いませんでした。
理由は単純で、残る科目が確実に減っていたからです。
点数は、落ちながらでも上がります。
科目を絞ると、1科目に使える時間が増える
3年目に私が変えたのは、勉強法ではありません。1科目に使える時間でした。
2015年に機械が40点台だった敗因を、言葉にすると、範囲が広く、イメージできていない項目が多かった。だから理解が浅いまま試験に行った。
機械は回転機・変圧器・パワエレ・照明・電熱・自動制御……ととにかく範囲が広い。4科目に均等に手を伸ばすと、どこも中途半端になります。
3年目は機械1科目だけに集中しました。その分勉強できる時間が増えて、それまで手が回らなかった範囲に届くようになった。
範囲の広さが敗因だったので、まずは範囲全体のレベルアップ。苦手分野を捨てて他で稼ぐ戦い方もあると思います。ただ私の場合は、穴が多いことが負けた理由だったので、埋める方を選びました。
ちなみに、今回1科目も取れなかった場合も考え方は同じです。次は4科目すべてを狙うより、1〜2科目に絞って確実に取りにいくほうが現実的だと思います。科目合格が1つできれば、そこから先はこの章のやり方に乗せられます。
〜科目合格を活用した勉強スケジュールについて〜


再開の第一手は、新しい教材ではなく過去問の解き直し
落ちた後、多くの人がやりたくなるのが、「勉強方法が悪かった」「参考書が自分に合っていなかった」と考え、「新しい参考書を買う」ことだと思います。
新しい参考書を購入することで、学習範囲を見直しすることができるなどメリットがありますが、まずやってほしいことがあります。
最初にやったのは、いま受けたばかりの試験の過去問を解き直すことです。そして間違えたところだけを重点的にやりました。
理由は、落ちた直後がいちばん「どこが分かっていないか」がはっきりしているからです。この情報は時間が経つほど薄れます。
ただし、ここは私の体験をそのまま真似してはいけない部分があります。


私は落ちてから数ヶ月休んで、試験の半年前くらいから再開していました。年1回だったから、それができた。
いまは次がもう半年後です。
休むにしても、数週間だと思ってください。
〜次の試験までの勉強時間をどう作るか〜


リセットされる科目がないか確認する
電験3種には、科目合格制度があります。この制度を上手く活用することで、着実に合格を目指すことができますが落とし穴があります。
それは、「先に合格していた科目が消えている可能性がある。」
特に3科目合格した状態で、最後の1科目を受験するタイミングが、いちばん苦しい待ち方だと思います。
私も3年目は、落ちれば2科目リセットの状態で受験しました
2017年、私に残っていたのは機械1科目でした。
そして落ちれば、2015年に取った電力・法規が消える。実質ラストチャンスの受験です。(当時の科目合格は2年間保持でした)
自己採点は60点ギリギリ。
ちなみに、プレッシャーが来たのは勉強期間中ではなく試験当日でした。「今日落ちたら3科目からやり直しだ」と思いながら座った、あの感覚は今でも覚えています。
高校3年のときに電力と法規に合格して、その後受験しませんでした。2年後に久しぶりに受験して、残りの2科目が取れなかった。その通知を見て、初めて科目合格が消えていると気づきました。
ショックというより、「気づいたら終わっていた」という感覚でした。
リセットされるかどうかは、免除の残り回数で決まります
だから、発表を待つ間にやることが1つあります。
あなたの免除は、あと何回残っていますか。
いまの制度では、最初に科目合格した試験を含めて、連続5回まで免除が使えます。今回がその5回目だったなら、落ちていればリセットです。まだ回数が残っていれば、次も免除は使えます。
そしてもう一つ。免除は自動では適用されません。 受験申込のときに、自分で免除申請をする必要があります。


紙でもスマホでもいいので、残り回数を書き出してください。 発表を待つ時間を、確認の時間に変えられます。
〜科目合格を活用した合格ロードマップについて〜
もしリセットされても、ゼロからではありません
私自身も科目リセットを経験しました。
「なんとも言えない虚無感」と「電験3種への諦め」が同時に押し寄せました。
努力が水の泡とは、まさにこのことだと思っていました。
しかし、安心してください。そこで得た知識と、勉強の習慣は消えません。
一度やった科目は、思い出すのが早かった。
初めて学ぶのと、取り直すのは、別物です。同じ時間はかかりません。
もしリセットが確定したら、取り直す科目と、残っていた1科目を、下期に向けて組み直してください。 ゼロからの積み上げではないぶん、1科目あたりに使える時間を厚くできます。
そして下期の日程を、いまカレンダーに入れてください。
- 受験申込み:2026年11月9日(月)〜11月26日(木)
- 試験日:CBT方式 2027年2月4日(木)〜2月28日(日) 筆記方式 2027年3月21日(日)
(出典:電気技術者試験センター。2026年8月時点)
申込期間を逃すと、次のチャンスは半年後ではなく1年後になります。
〜科目の組み合わせから学習計画を立て直すなら、こちらの記事が土台になります〜
まとめ|自己採点で届かなかった、今日やること



点数の見方は分かった!……で、結局まず何からやればいいの?



2つだけ。しかも1つ目は、今日のうちに終わるよ。
改めて、この記事の要点です。
- 合格基準は各科目60点以上 — 判定は科目ごと。4科目の平均では見てもらえない
- 60点以下でも合格の可能性はある。ただし2020年以降は約1割 — 下がっても54〜55点まで。55〜59点なら発表を待つ価値がある
- 科目合格が取れた人 — 残り科目に絞る。1科目に使える時間を増やすのが、いちばん効く
- 科目リセットした人 — 次回の試験からリセットされる科目がないか、免除の残り回数を数える。科目リセットはゼロからのスタートではない
私は3年かかりました。同じ科目に2年落ちて、遠回りもしました。
あなたが同じ遠回りをする必要はありません。
いまは年2回。次のチャンスは、半年後にもう来ます。
今日やること
いま受けたばかりの試験を、1科目分だけ解き直してみてください。
新しい参考書はいりません。答え合わせもしなくていい。「どこで手が止まるか」だけ見てください。
落ちた直後のいまが、自分の穴がいちばんはっきり見えているタイミングです。ここで見つけた穴が、そのまま下期の勉強計画になります。
そのうえで、下期の申込期間をカレンダーに入れる。逃すと次は1年後です。
心から応援しています。
あわせて読みたい
〜お金をかけずに過去問と教材を揃える〜


〜電験3種を取得して分かった5つの変化〜











