【電力会社乗り換え】エネチェンジの評判は怪しい?実際にサービス使ってみた正直レビュー

当ページのリンクには広告が含まれています。
クラオくん

電力会社の乗り換えをしようと思って、検索してみると、『エネチェンジ 怪しい』と出てきてきたけど大丈夫なの?

絶対安心!なんてサービスはないし、むしろ疑っているくらいがちょうどいいです。だけど、電気代はぜひ安くしてほしいから、しっかり考えていこう!

私を含め、誰しもが初めて電気の乗り換えの時は、『騙されるんじゃないか?』と不安な気持ちを持っています。

そんな不安が少しでも解消できるよう、実際にエネチェンジで乗り換えをしてみた体験から調べたことやメリット・デメリット、注意点などを書いてみました。

この記事を読むことで

  • エネチェンジの表と裏を含めた、正体が分かる
  • 初心者でも失敗しない電力会社の選び方が分かる
  • 電気代乗り換え挑戦に一歩前進できる

なお、乗り換えに関する基礎知識については、エネチェンジ公式サイトで死ぬほどわかりやすく説明してあるため、そちらを見ていただきたい。

目次

エネチェンジについて

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」ということわざがあるように、まずは相手を知ることから

事業内容

会社概要(出典:エネチェンジHP_企業情報)

〜企業ストーリー〜

2016年 電力切り替え支援事業開始
2020年 東証マザーズ上場
2021年 EV充電サービス開始
2023年 EV事業連結決算で指摘
2024年 城口CEO退任
2025年 EV充電事業をミライズエネチェンジ株式会社へ株式分割譲渡

〜ソリューション〜

①電力切り替え支援事業(電力会社乗り換えのサポート)☆主力事業
②システム開発(エネチェンジクラウド)
③電源調達支援
④分散型リソース提供

上場している時点で、ある程度の信頼性はあるだろうが、EV事業関連決算指摘→CEO退任が気になるところではある。

EV事業での失態

人の失敗を晒すのは趣味ではありませんが、信頼に関わる情報のため、まとめました。

2024年にエネチェンジのEV事業に関する決算報告が正しくされていないことが判明。債務超過に陥っていたとのこと。

上記の指摘を受け、業務改善報告と社長交代。

現在はEV事業を、中部電力ミライズと共同出資の形を取り、立て直し経営を図っているようだ。

現在の評判

2025年1/4期決算資料によると、▲1億6900万円の当期純利益となっており、その主な要因がEV事業の損益となっている。

一方で、電力切り替えサービスでは売上高の69%を占めており、優秀な成績を収めている状況。

Saas開発事業も71%売上増加しており、成長性も感じるところ。

他社比較

事業者電力会社取扱数利用者数使いやすさサポートキャンペーン割引
エネチェンジ94社65万件◯情報入力少◎個別サポート有◎最大30000円
くらしテク−(申し込み代行)10万人
◎個別サポート有
◎最大10000円
エネピ300社60万人△情報入力大△サポートあり◯5000円
価格.com69社120万件◯情報入力少✕サポートなし◎最大22000円
新電力ネット386社◯情報入力少✕サポートなし✕なし

エネチェンジを利用するメリット・デメリット

メリット

まずは魅力的なメリット3つ

①一括比較できるため、初心者でも簡単に比較できる
②エネチェンジ限定のキャンペーン割引がある
③金額ベースでの比較のため、コンサルサービス等の人からの紹介より、公平性が高い

初心者向けのサイトのため、簡単で分かりやすいことが大きなメリットとなっている。

①一括比較できるため、初心者でも簡単に比較できる

Screenshot

出典:エネチェンジHP

ご覧の画面がエネチェンジの入力フォームとなる。

郵便番号、家族構成、在宅状況、現在の契約電力会社を入力すると、新しい電力会社の候補を一括で比較してくれるため、

初めて電力会社乗り換えをする人でも分かりやすい内容となっているところが大きなメリットである。

②エネチェンジ限定のキャンペーン割引がある

エネチェンジを利用して申し込みをすることで、最大30000円のキャンペーン割引が適用されるケースがあるため、こちらを有効活用することで、お得に電力会社の乗り換えをすることができる。

乗り換え先の電力会社が決まっている方も、エネチェンジで確認してみることで、キャッシュバックなどのキャンペーンが適用されるかもしれないので、ぜひ活用してほしい

③金額ベースでの比較のため、コンサルサービス等の人からの紹介より、公平性が高い

エネチェンジでの一括比較だと、節約額大きい・電気代が安い・オススメなど比較方法を選ぶことができ、希望に沿った公平な比較ができることが、一番のメリットである。

出典:エネチェンジHP

他社サービスでは、業者さんからオススメの電力会社を紹介してもらえるものもあるが、このサービス形態だと利用者と企業側のメリットが相反関係になりやすく、利用者にとって一番オトクな電力会社へ乗り換えができない可能性がある。

例えば、A社とB社の2つの電力会社あり、C社が紹介業者とする。

A社は、電気代が月3000円になる業界最安値
B社は、電気代が月5000円の割高な設定だが、利用者を紹介してくれるC社に一人あたり月1000円渡す企業

となると、C社は間違いなく利用者にB社を紹介してくるだろう。

悲しいがこれが現実となっているのだ。なので、せめてこの記事の読者にはそんな企業に騙されてほしくない。

デメリット

私が考える主なデメリットは以下の3つ

①選べる電力会社数が限られている
②表示されるランキングに騙される
③価格変動リスクが見えづらい

詳細については、後ほど触れていくが、全体としては初心者向けのサイトではあるが、一部注意が必要といった感想。

①選べる電力会社数が限られている

エネチェンジは、約94社の電力会社と契約することができるが、その他の提携していない会社は選べない。

とはいえ、90社以上あれば十分だと思うし、おそらく大きく差はないと思う。

ある程度特徴が異なる企業が集められているため、気にするほどではないが、特定の電力会社への乗り換え希望など推しの電力会社が選べない可能性はある。

②表示されるランキングに騙される

エネチェンジは、郵便番号と現在の電力会社等の簡単な情報を入力するだけで、一括比較をしてくれるサイトだが、

価格が安い順におすすめ表示されるが、その金額に騙される可能性がある。

詳細については、この記事で解説しているため、ぜひ一度確認しておいてほしい

③価格変動リスクが見えづらい

エネチェンジの比較サイトは、初心者に価格メリットをわかりやすく表示する構成となっているため、燃料費調整額などの価格変動リスクが見えづらくなっている

こちらも、上記記事で解説しているが、燃料費調整額等の変動リスクの高い電気料金について、上限価格の有無について表示されておらず、調べ方も乗り換え初心者には難易度が高いため、確認せずに契約してしまうケースが多い。

2ヶ月くらいに燃料費が高騰し、電気代がものすごく高くなってしまった。なんてことにならないように変動リスクについてはしっかりと確認してほしい

失敗しない電力会社の選び方

エネチェンジで乗り換えをする際に、電気代が高くなるなんて失敗をしないために、注意すべき点を紹介する。

キャンペーン割引に騙されるな

メリットでキャンペーン割引がお得であることについて触れたが、このキャンペーン割引を利用した落とし穴があるため、気をつけてほしい。

電力会社比較の際に、節約額順が高い順で表示されており、
『乗り換えをしたら20000円安くなるんだ!じゃあこの電力会社にしよう!』
とすぐに飛びつきたくなる気持ちは分かるが、一旦冷静に確認してほしい。

料金詳細画面を開くと、電気代等の内訳が表示される。

その内訳の中身は主に、電気代+キャンペーン割引となっており、その合計金額が節約額となっている。

注意して見ていただきたいのは、電気代が乗り換え後に高くなっているケース

節約額は初年度の金額が表示されているため、2年目以降は電気代の差額のみとなり、高くなった電気代を支払い続けることになるかもしれない。

せっかく乗り換えしたのに、電気代が高くなったなんてことは絶対に避けてほしい。

隠れコストがないか

2つ目は、隠れたコストがないかを確認してほしい。

具体的には、契約から1年以内に解約した場合、解約金20000円をお支払いいただきます。などの隠れたコストだ。

他にも、1年目は安いプランが適用されるが2年目以降は割高な料金へ自動的に変更されるなど、詐欺まがいなプランも隠れていることがあるため、そのようなプランは一覧化してまとめておきたいと思う。

キャンペーン割引の受取り忘れ

キャンペーンを含めた最適な料金プランを選んで一安心していたら、6ヶ月後のキャンペーンのキャッシュバック申請を忘れてしまい、受け取れないなんてことがある。

せっかく、お得なプランを選んだのに、キャンペーンを受け取り忘れてしまうなんてことがないように、カレンダーやリマインドをして受取漏れないよう気をつけていただきたい。

乗り換え後の電気料金推移

参考までに、九州電力からオクトパスエナジーに乗り換えをしたため、2023年からの電気料金の変化をまとめてみた

2023年は燃料費の高騰により、自由料金であるオクトパスエナジーの料金が大幅に高くなっている。

それ以降は、政府による電気・ガス料金支援等によって、燃料費調整額は抑えられている様子。

350kwhで計算
(再エネ賦課金除く)
オクトパスエナジー九州電力差額
2023年8月10353.928225.962127.96
2024年8月9137.969362.46-224.5
2025年8月8958.448818141.44

まとめ

エネチェンジは、上場企業であるが、EV事業での失態などを経て、社内体制を見直しし企業として成長を続けている企業のサービス

初心者でも分かりやすい比較サイトとなっており、注意点に気をつけつつ、キャンペーン等を上手に活用することで失敗せずに電力会社の乗り換えが可能となるサービスだ。

ぜひ、電力会社の乗り換えで、生活コストを抑え、豊かな暮らしを手にしてほしい。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

著者

31歳男性
家族:妻1人 子1人の3人家族

仕事は、13年間電気関係の仕事に携わり、家庭の小さな電気や工場向けの大きな電気を取り扱ってきました。
保有資格:電験3種、電気工事士1種、危険物取扱者乙4類、ITパスポート、G検定
この経験を活かして、生活に少しでも役立つ電気に関する知識やアイディアについて共有していきたいと思います。

目次